<誘蛾灯>
明りにつられてみんな近寄ってくるように、
<光る存在>になれば、自然と人も物もみんな集まってくる。
本当に蛾が飛んで向かってくるような人になったら大変です。
光る存在になる方法を、五つの宝石を通して紹介します。
<光る方法その2> ダイヤモンドに学ぶ
前回は、真珠のでき方を通して、
光る存在になる方法について紹介させて頂きました。
今回はダイヤモンド編です。
<ダイヤのでき方>
炭素 + 高温・高圧 = ダイヤモンド
ダイヤモンドは、ありふれた物質である炭素に、
二千度という高温と、五万気圧というものスゴイ気圧を
加えることによってできると聞いたことがあります。
ダイヤモンドのように人を魅了する宝石になるには、
強力な作用が必要だったように、
私たちが光る人になるには、強力な人や物、環境が必要になります。
ありふれた存在+強力な人・物・環境 = 光る存在
強力な人・物・環境 ・・・
→「強力」を「一流」に置き換えてみたいと思います。
<一流にふれる>
真珠の話では、包み込むような人が大事といいましたが、
ここでは、一流といえる人が私たちを育ててくれます。
一流の人にふれることで刺激を受け、
気が付いたら自分も、ありふれた存在ではなくなっていきます。
また優れた環境に身を置くことで、結果も変わってきます。
詩人のゲーテは、生前「一流のものに触れよ」と自分の助手に語り、
絵画や音楽などの一流の作品を見せ、人脈を使って、
一流の人物に会わせたといいます。
最高のものに包まれていれば、
自分で的確に判断する尺度が養われていきます。
私たちの周りにも、ゲーテのようなすごい人がいて、
良い人をたくさん紹介してくれる人がいればいいですが、
なかなかそういうケースはまれだと思います。
また自分で探そうとしても、見つからない場合もあると思います。
そんな時は本を利用して、一流の人から教えを乞う事ができます。
問題はどの本が一流か、ということですね。
書店で、面白そう、良さそうな本だと思って
衝動買いして読んでみると、
たまに期待外れだったということがあります。
そういうことを少しでも防ぐために、
僕は、インターネット上で公開されたレビューを参考にしています。
たとえば、こんな感じの評価の本。
5■■■■■■■■■
4■■
3
2
1
こういう本は、読んでみる価値のある本、一流の本である可能性が
高いです。みんな5をつけるのには、5をつけたくなるような
何かがあるからです。経験上、全部が全部ではないですが、
良書である場合が多いです。
では、こんな評価の本はどうでしょう。
5■
4
3
2
1
これは、まだ何とも言えない本です。
書いた本人が投票していたり(そんなことはないか)、
もしかしたら、同情票で友達が入れただけかもしれません。
でたばっかりの本は、まだ評価がなされていないので、
急ぐ必要性がなければ少し待って
複数の人が評価されてから購入する方が無難かもしれません。
また評価のコメントを合わせて確かめておくのがベターですね。
ではこれはどうでしょうか?
5■
4■
3■
2■
1■
意見が分かれる本ですね。人の見方によって感想が異なる。
分かる人にしか分からない要素があったりして、
実は一流の本である可能性があります。
あるいは、全体的に優れてなくても、
部分的に光る個所が見られます。
本は、無数といってもいいくらい溢れています。
できれば、読む価値のある本を読んで一流の素養を
身につけ、自分自身が光る存在になっていけたらと思います。
【ポイント】
5段階評価のうち、高評価の本だけを読む。
たまに変則的な評価の本を読んでみる。
たくさん良い本に出会い、一流の方法で自己を磨き、
原石からダイヤモンドに生まれ変わりたいと思います。
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