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理学療養士の話〜老化への対処法〜 発表者:にいさん

訪問リハビリとは

 退院後の在宅でのリハビリ

 現在、担当している患者さんは、

 70代以降の高齢者ばかり 

 

○老化は他人事ではない 

やがて来る未来を、今知ることで、

今から出来る対策もある

 

○老化とは

 

 

(1) 筋肉の老化(筋萎縮)

 

  人の骨格筋の老化は5060歳から始まる。加齢に伴い、骨格筋が萎縮。

(筋力)5070歳 ⇒ 10年間に15%ずつ減少

7080歳 ⇒ 30%減少

(大腿四頭筋の断面積)24歳がピークで、加齢に伴い減少。

筋萎縮はタイプU線維(速筋)優位に進むため、瞬発力が低下。

 

 <運動の目安>

 

筋力の維持に必要な運動量は、最大筋力の30%が目安

 

最大筋力の20%〜30%の筋収縮 ⇒ 筋力維持

20%以下の筋収縮  ⇒ 徐々に低下

 

絶対安静で全く筋収縮を行わない ⇒ 1週間で10%〜15%低下

(ギプス固定等)

何も無いところで、つまずく ⇒ 腸腰筋・前脛骨筋の筋力トレ方法

 

 

(2) 骨の老化(骨粗鬆症)

 

  骨は、毎日、破壊と再構築を繰り返している。

老化に伴い、腸管や腎臓でのカルシウムの吸収は

低下、逆に排泄量が増加。

結果、体内からカルシウムがどんどん排出され、

骨がスカスカに(骨粗鬆症)。

(女性特有の問題)妊娠 閉経後の血中エストロゲン濃度低下 

⇒ 骨密度低下

  骨量に関しては、70歳以上では、

  安全で効果的に増加させる方法が無い。

 

成長期に出来るだけ骨の成長を促し、最大骨量を増加させておくことが大事

 

 

(3) 運動神経の老化

 

  脊髄運動神経細胞の数は60歳以降急激に減少。様々な動作が瞬時に、

  スムーズに行えなくなり、動作がぎこちなく、緩慢になる。

 

 (1)〜(3)の筋力低下、骨粗鬆症、運動神経の老化で、

  骨折率は格段に上昇

(高齢者の三大骨折)コーレス骨折・腰椎圧迫骨折・大腿骨頚部骨折

 

※大切なことは、気持ちまで老いてしまわないこと!

 

講演会や勉強会で、新しい知識を取り入れ、

常に新鮮な気持ちでいることが大切

 

<こぼれ話>

 

今のうちに知っておいた方が「得」ということにポイントを置いて、話をしたつもりですが、ついつい脱線してしまい、タイムオーバーしてしまいました。話をしながら、自分自身「老いるって嫌だな・・・」と、改めて思いました。今を大切に生きたいと思います。


<参加者の声>

◆老化は誰にでもくるんだと実感しました。私も祖母と住んでいて、行動しづらそうな姿をよく見ます。行動に移せない人を移せる人が手助けする事も大事だと知りました。

老いるとこうなるということがよくわかりました。今のうちから全身運動していこうと思います。


高齢化というと、他人事とどうしても考えてしまいますが、いずれ必ず自分に押し寄せる問題なので、普段から少しでも運動する習慣をつけます。

◆3年前に脱臼をしたことがあり、自分の体はいつまでも丈夫ではないということを思い知らされたことがあるのですが、最近忘れがちだったので気をつけたいです。

年がいって骨が折れるのは怖いなと思います。もも上げ、つま先あげをして鍛えていきます。

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