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医療費ワンポイントアドバイス 平成23年1月29日(土)梅田  発表者:FUSSANさん

大きな病気を患った時、

「医療費って高いだろうなぁ。。」

 

と皆さん、思うと思います。

 

健康保険に入っている人が、入院した時、実際に1ヶ月にどれ位必要か、

2つの例を挙げて紹介したいと思います

 

   case1.  盲腸炎で入院

 

 入院時の状況:1月1日 深夜 救急病院

 

 緊急検査・緊急開腹手術の後、5日まで入院。

 

 実質負担額:8万〜8万5千円程度

 

 

   case2.  大腸がんで入院

 

 入院時の状況:1月1日 深夜 救急病院

 

 緊急検査・開腹手術。経過をみる為、20日まで入院。

 

 実質負担額: ????

 

 

答えは、10万円以下です。

 

これは驚く人も多いと思います。

 

 

入院期間が単純に4倍になったのに何故?

 

入院費用ってそんなに安いの??

 

と思われるかも知れません。

 

 

入院費用は決して安くはありません。

 

大きな病院になる程、1日の入院基本料は高くなる傾向にあります。

 

私の病院でしたら、

1日約1万5千、

大学病院なら2万円以上の3割負担になるのが普通です。

 

この基本料金に上乗せで、手術代麻酔代検査代食事代などが加算されていきます。

 

では、なんでこんなに安くなるのかと言うと、

 

今日は、日本の健康保険の1つのルールを覚えて帰ってもらえたらと思います。

 

 

日本には、高額療養費という制度がありまして、

 

1ヶ月につき、次の計算式以上の医療費の負担額は、後で返ってくる、というものがあります。

 

計算式は、

 

80100円+(医療費−267000)×0.01

 

です。

 

具体的な数字を入れて考えると、

 

盲腸の場合の医療費が40万だったとしたら、

 

まずは40万の3割、12万を窓口で払う事になりますが、

 

80100円+(400000−267000)×0.01=81430円

 

ですので、差額の38570円は、後で返ってくる、ということになります。

 

 

大腸がんの場合の医療費が、仮に120万だとしたら、

 

まずは3割の36万を請求されますが、

 

80100円+(1200000−267000)×0.01=89430円

 

の差額の270570円は、後で返ってきます。

 

「実質負担額」という表現を取っているのは、

 

一旦は3割分を支払うが、領収書を持って、決められた所に請求しにいけば返ってくる

 

という理由からです。

 

 

この高額療養費の制度は、自分で請求しに行かないとお金は戻ってきませんので、

 

知っておくと非常にお得です

【こぼれ話】

保険に入っていれば、誰でも、1ヶ月につき、上記の式で導かれる以上の金額の医療費はかからないのに、認知度があまりにも低いので、今回発表させて頂きました。

 

説明の都合上、caseはあくまでも例えであること、また、細かい条件は省いていることを御了承下さい。

「高額療養費制度」で検索すれば、細かい決まり事も分かりやすく公開されてますので、関心ある方は是非見てみて下さい

 

私まで聞いて頂いても構いませんよ〜♪♪

 

<参加者の声>

◆高額医療制度、使わないとダメですね。

◆時間足りなくて残念です。精神医療については何か良い制度はないのか気になります。

◆老後はあまりイメージわかなかったけど、お金の大切さを再確認しました。

◆損しないためには大切なことだと思いました。

◆とても為になりました!

◆実用的でためになりました。もう少し聞きたかったです。

◆医療費のことがわかりました!!

◆ありがとうございます。使います。

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