大きな病気を患った時、
「医療費って高いだろうなぁ。。」
と皆さん、思うと思います。
健康保険に入っている人が、入院した時、実際に1ヶ月にどれ位必要か、
2つの例を挙げて紹介したいと思います☆
case1. 盲腸炎で入院
入院時の状況:1月1日 深夜 救急病院
緊急検査・緊急開腹手術の後、5日まで入院。
実質負担額:8万〜8万5千円程度
case2. 大腸がんで入院
入院時の状況:1月1日 深夜 救急病院
緊急検査・開腹手術。経過をみる為、20日まで入院。
実質負担額: ????
答えは、10万円以下です。
これは驚く人も多いと思います。
入院期間が単純に4倍になったのに何故?
入院費用ってそんなに安いの??
と思われるかも知れません。
入院費用は決して安くはありません。
大きな病院になる程、1日の入院基本料は高くなる傾向にあります。
私の病院でしたら、
1日約1万5千、
大学病院なら2万円以上の3割負担になるのが普通です。
この基本料金に上乗せで、手術代麻酔代検査代食事代などが加算されていきます。
では、なんでこんなに安くなるのかと言うと、
今日は、日本の健康保険の1つのルールを覚えて帰ってもらえたらと思います。
日本には、高額療養費という制度がありまして、
1ヶ月につき、次の計算式以上の医療費の負担額は、後で返ってくる、というものがあります。
計算式は、
80100円+(医療費−267000)×0.01
です。
具体的な数字を入れて考えると、
盲腸の場合の医療費が40万だったとしたら、
まずは40万の3割、12万を窓口で払う事になりますが、
80100円+(400000−267000)×0.01=81430円
ですので、差額の38570円は、後で返ってくる、ということになります。
大腸がんの場合の医療費が、仮に120万だとしたら、
まずは3割の36万を請求されますが、
80100円+(1200000−267000)×0.01=89430円
の差額の270570円は、後で返ってきます。
「実質負担額」という表現を取っているのは、
一旦は3割分を支払うが、領収書を持って、決められた所に請求しにいけば返ってくる
という理由からです。
この高額療養費の制度は、自分で請求しに行かないとお金は戻ってきませんので、
知っておくと非常にお得です♪
【こぼれ話】
保険に入っていれば、誰でも、1ヶ月につき、上記の式で導かれる以上の金額の医療費はかからないのに、認知度があまりにも低いので、今回発表させて頂きました。
説明の都合上、caseはあくまでも例えであること、また、細かい条件は省いていることを御了承下さい。
「高額療養費制度」で検索すれば、細かい決まり事も分かりやすく公開されてますので、関心ある方は是非見てみて下さい☆
私まで聞いて頂いても構いませんよ〜♪♪
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